[Cryptocoryne]

ベストな育成環境を探す − ◆種からチャレンジ編◆



運良くフルーツ付きのクリプト
を手にすることができたなら
種からの育成にチャレンジしてみましょう!


C.アンナミカのフシギダネ

水上育成において、何とか開花までもっていくことが出来ても、なかなか結実に至らないクリプトコリネ。
ワイルドクリプトの入荷時に、フルーツ付の株を見かけたら、ぜひ種からの増殖にチャレンジしましょう。

貴重なクリプトコリネを増やすチャンスです。
【種子】

未成熟な種では発芽率が期待できないため、フルーツが自然に弾けるまで待ちます。
種子が乾燥してしまうと極度に発芽率が低下するようですので、取り出して保存などせず、フルーツが開きしだい植え込みしてあげたほうが良い結果を生むと思います。

[写真上、右]C.アンナミカのフルーツ
開いたところ


種のアップ

[写真左]C.ウェンティの種子
既に発芽しているご様子。
自宅にて唯一、開花から結実に至ったものの、その後のいいかげんな放置で消滅。

【苗床】

素焼き鉢またはシャーレ等を用意します。発芽床としては、用土がベストと思います。
粒状は小さ目で2mm前後もの、微塵を抜きましょう。
用土に状態の良い水槽の底砂をまぜるのも効果的です。

水ゴケは保水性や通気性が高いなど利点がありますが、発芽から株分け可能な子株サイズに至るまでの期間で水ゴケ自体の寿命が尽きてしまうなど、リスクが高いと思います。
なお、細胞を培養するような培地は利用したことは無いので不明です。

種まき
【種蒔き、発芽】

腰水や水槽に種を浮かべておいても発芽しますが、あまりにも小さくどこかに逝ってしまう、水温や水質の変化で容易に消えてしまいますので、苗床に蒔くことを推奨します。

発芽させるには、まず湿度を高く保つ環境が重要です。
腰水育成している一般のケース(湿度70%前後)に収容する場合は、以下の工夫をすると良いでしょう。

鉢植えの用土は少なめにして、ケース収容時に水位が発芽床の上面にギリギリにくるようにします。
また湿度の変化を極小化するために鉢の上部をラップしてしまいます。

発芽床の表面積を少しでもかせぐために、鉢を選んでみるのも楽しいと思います。

右側の鉢は、一般の素焼鉢にくらべ口が広い割に浅く出来ています。
幼株育成用として、あるショップにお願いして譲っていただきました。

鉢
種まき

収容先のケースが水ゴケ植えメインで、水位がほとんど無いケースの場合は、シャーレなどに用土を敷き、種が浮かない程度にヒタヒタにするのも良いと思います。
こちらも湿度を保つために必ずフタをします。

プチヨーロピアンのようにタッパなどを用いて直蒔きしても良いでしょう。
【育成温度】

夏場は、照明による蒸れを避けるため、タッパや衣装ケース等に収容し、本ケースのおこぼれ照明、窓際の自然光(直射でない北側の窓とか)で十分だと考えます。

冬場はしっかりと保温できる環境が必要です。
腰水にヒーターを使用しない無加温な環境、室温が15℃前後を下回る(一般サイズのクリプトでもほとんど成長が止まってしまう)ような場合は、発芽率は極度に低下するようです。

C.アンナミカの幼株

【Farther Study】

いつかは「自宅で開花したクリプトを結実させ、その種子からまた花を咲かせるまで育てる」などサイクルさせてみたい...

[写真左]C.プルプレア、ついに結実?[2005.04.05]
現在のところ溶けていない。
コタティンギーの夢は実るや?

◆受粉について◆
家のケースではトビムシ飛びまくりのため実践したことないです。(汗)
スポイトで空気を送り込むとか?
カエルの餌などで扱われるフライトレス(飛べない)のショウジョウバエを使っても面白いかもしれません。

[2005.04.24]

C.プルプレアの実

慟 哭 編



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