[Cryptocoryne]

クリプトとラゲナンの見分け方



クリプトコリネ属(Cryptocoryne)と同様なサトイモ科の植物にラゲナンドラ属(Lagenandra)があります。
クリプトに比べて人気が無い(何故?)のか、一般的に流通している種類も少ないです。

両者の違いはクリプトコリネ属は4〜8程度の雌しべがあるのに対して、ラゲナンドラ属はおびただしい数の雌しべがある(RVA佐々木勇二氏「2002年クリプトコリネ(Cryptocoryne)の自生地を訪れる強行日程調査採集旅行」より引用させていただきました)らしいのですが、花を咲かせること自体が非常に大変ですので、識別はなかなか難しいです。

そんなある日、何月号か忘れてしまいましたがフィッシュマガジンを立ち読み(緑書房さんごめんなさい)していたところ完璧な識別にはならないが、新芽の葉の巻き方の違いで目安をつけることができる(川島淳平氏)といった掲載記事が目に入りました。

そこで、あらためて育成状況を見ますと確かにクリプトは片側からの巻きとなっており、ラゲナンは両側からの巻きとなっているじゃありませんか。

[写真A]C.wendtiiの葉
C.ウェンティの葉
[写真B]L.thwaitesiiの葉
L.スワイテシーの葉

我が家にあるもう一つのラゲナン L.nairii、またTGさんで拝見させていただいたL.keralensisも同じように両巻きとなっていました。
(水中葉でも同様でした)

この識別方法は結構イケルかも知れません。

[写真C]C.wendtii その他の葉
C.ウェンティの葉
[写真D]L.thwaitesii 上から見た葉
L.スワイテシーの葉
[写真E]C.cf.purpureaの葉
C.プルプレアの葉

ところでクリプトコリネの葉の巻き方向ですが、左巻きか右巻きか育成場所や種によって違いがあるかといえば、何の因果関係も無いようです。

[写真C]では右巻きと左巻きが混在、[写真E]では左巻きとなっています。
さすがに植物の場合は台風のうずのような物理現象とは違うようですね。(笑)



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