[Cryptocoryne]

クリプトコリネとは



インドからパプアニューギニアなどアジアの熱帯地域に分布するサトイモ科Aracea クリプトコリネ属Cryptocoryne の沈水性植物で約60種が知られる。

湿潤な環境を好み、サトイモ科に顕著な花軸に密集した花弁の無い小さな花(肉穂花序にくすいかじょ)と、それを包み隠すように発達した苞(仏炎苞ぶつえんほう)などに示される花の咲き方が最大の特徴となっている。

ミズバショウや観葉植物として栽培されるスパティフィラム、切り花で親しまれるアンスリューム等もサトイモ科の植物である。

クリプトコリネ属は、ヨーロッパでは学者により1800年代から研究されており、古くは90年以上も前にアクアリウム内で育成された記録があるらしい。


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年間を通して主にヨーロッパやアジアなど、海外の水草ファームで栽培されたものがアクアリウムプランツとして流通し、アクアリウム内(水中)で育成されることが多い。
乾季の時期には個人や採集業者によって現地採集されたものが少量出回る。

育成においては、水中・水上での栽培が比較的容易な一般種(交配種や改良品種を含むファーム栽培種)から、アクアリウム環境では種の長期維持ですら難しい栽培難種(原種に多い)まで多岐にわたる。

また、花や葉の形状・色が独特であるもの、サイズの多彩さなどコレクション性も高く、蘭のように熱中的な愛好家もいるようだ。



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