[Tips for Aquarium]

大磯砂vsソイル



ミズクサ水槽の性格(水質)に一番影響を与えるものが底床だと思います。
各人の育成スタイル、好みにより選択はわかれ、それぞれメリット、デメリットがあると思います。
これまでの使用感から要約すると

◆大磯砂◆
立ち上げに苦労もするが、その先には素晴らしいものが待っている。

◆ソイル◆
立ち上げは容易だが、その先には苦労?!が待っている。

で、ミズクサ水槽の底床に向いているのは、やはり大磯砂(砂利系)だと思っています。

私が大磯(海産砂系)で初めてミズクサ水槽に取り組んだ当時は、酸処理も知らず、全くそのままで使い始め、ミズクサ水槽で起こりうる全て?のトラブルの発生も手伝ってか最初の1年間あまり、かなり苦しんだ思い出があります。

癒しのはずのミズクサが、ストレスのもとに...

しかし、2年目以降(ハイグロフィラとか、パロットフェザーなどのパイロットプランツが逆に育ちにくい環境)になってくると俄然と安定し、オールマイティな底砂となりました。

砂自体の比重も重いため、掃除などメンテもしやすいです。
何年も使いつづけた砂は、まさに、「お宝」といえるのではないでしょうか。
もっと見直したいです。

一方、土を焼成したソイル等は、立ち上げの容易さ、根張りの良さなど素晴らしいメリットがあります。
育成難種といわれてたミズクサもガンガン育ちます。
大磯での1年目は何んだったんだ(笑)
簡単に低pH、低KHを手軽に実現できる魔法のような底砂です。
また立ち上げ当初から痛い?くらいの水の透明感が達成できるのもソイルならではと思います。

ただメンテナンスに若干気をつかうこと(大型水槽の場合は、リセットを考えたくない(笑))、逆に育たない/向かない草もそれなりにあることを覚悟したい。(例:アマニアやパールグラス、パロットフェザー、C.アフィニスやC.アポノゲチフォリアなど中性を好む/カルシウム分を好むミズクサ)

ソイル系は長期維持には向いていないとか言われますが数ヶ月で終わりとかでなく、そこそこ持ちます。

pHとかKHを落とす成分はある程度で抜けてしまいますが、小さい粒を焼結したADAのソイル(バウダータイプ)の場合、潰れも少なく、気になるような目詰まりはずっと後にやってきます。
日ごろのメンテでは、クリーナー等で潰れてしまったソイルをそっとクリーニングしてあげ、減った分だけ継ぎ足す程度で十分に長持ちします。

もちろん追肥は必要ですが、一般的なミズクサ育成用としてはpH/KHの下降成分が抜けてからも十分な勝負砂だといえるでしょう。

現在の120cmメインタンクは1997.7からソイルでスタートし、一度もリセットしていません。
(レイアウト的には限界にきているのでリセット(ついでに底床は大磯に戻したい)と考えてます。)



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