[Tips for Aquarium]

ミズクサ水槽 Tips



ドリマリアコルダータとミズネコノオ

ミズクサ水槽で成功を目指すなら、スペースと予算が許す限り大きなタンク(水槽) を用意するのが一番の近道と思います。 高さは最低でも45cmは欲しいです。あとガラス製が良いです。

なぜなら大きな水槽ほど外的要因から受ける水質や水温の変化が緩やかとなり、安定した環境を保つことが容易になるからです。 つまりミズクサが育ち易くなるのです。

プロセルピナカ・パルストリス
C.コルダータとビーシュリンプ

逆に小さな水槽になるほど良い状態をキープするには細やかなメンテナンスやテクニックが必要になります。


私のモットーです。
大きな声で「金使わないなら気を使え」

逆もまた真なり。
「気を使わないなら金使え」言ってみよう!

サラリーマンなら「部下に対しての心構え」として、一度は上司に面と向かって言ってみたいものです(笑)
ミズクサ水槽にもこれが当てはまるのではないでしょうか。 システムにお金をかけられないなら、より手間ひまを惜しんではいけません。

極端ですが毎日水換えができるなら濾過装置やCO2の添加は要らないでしょう。 年間を通して規則正しい生活が出来る人ならタイマーも要らないはずです。
私にはできませんが...

なるべく手間ひまをかけずに(といってもゼロにはなりませんが)良い状態でミズクサ水槽をキープしたいのなら必要なシステム(濾過、照明、CO2の添加等)にお金をかけるべきではないでしょうか。
そうしたうえで、育成者の知恵や工夫、努力でクリアできるような余計なもの・余分なものに お金を使わないことが、この趣味の醍醐味なのではないでしょうか?
道楽なら別ですけど。

お金も手間ひまもかけずに成功する方法があるなら私も知りたいです。
でも、つまらなくて長続きしないかも知れませんね。


私がこれまで実感、実践してきたミズクサ育成のちょっとしたコツや備忘録を...


◆定期的な換水、水換えに勝るものなし

    状態が悪いときは1/5など少量にて3日連続で換水とか。

◆目的によって底床を選択する、または水質に影響を与えないものを使用する

    底床は定期的な水換え(プロホースなどで毒抜き)にてやわらかく保つ。

◆濾過は外部フィルター(濾過は生物濾過をメイン)を使用する
 
◆水質に影響を与えるような濾過材を使用しない

    濾過材はサブストラット、シポラックスなど水質に影響を与えないものを使用する。
    吸着とかpHを調整する、ミネラルを供給するなどいったものは使わない

◆タイマーを使い規則正しい照明量(長くて9-10時間)を心がける

    弱い照明で長い時間の照射より、強い照明で短い時間の照射が良い結果を生む。

◆CO2は(できれば大型)ボンベによる強制添加方式とする
 
◆エアレーションは不要

    安定した水槽でも油膜がでることはある。少量の連続的な水換えで消える。
    濾過槽が目詰まりしてないかチェックしよう。

◆立ち上げ時は成長の早い有茎草をパイロットプランツとして底床の2/3以上植えるようにする
 
◆生体(魚)は少な目にする
 
◆エサを与えすぎない

    与えすぎるぐらいなら少ないほうがマシ。ブリーディング目的でなければ1日おきに1回でも十分。

◆コケ防止のため液肥を多用しない、最初から生物兵器(エビ、オトシン等)を投入する

    藍藻にはブラックモーリーやおたまじゃくしの生物兵器が良いと聞きますが、連続の水替えによる除去に加え 木酢(もくさく)液のほかオキシドール(2.5−3.5%過酸化水素水(H2O2))のスポイトによる少量噴射攻撃など化学兵器 が効きました!

◆病気が出てから対処するのではなく出さないようにすることを心がける

    春、秋の寒暖差が激しい時期にはヒーターの設定温度を1度高めに設定する。
    白点には赤唐辛子が効きました!

◆急激な環境変化を与えない

    例えば、
    一度に大量の水換え(水温差や水質の急変)
    肥料のやり過ぎ
    濾材の洗浄し過ぎ/全交換
    蛍光灯の全交換
    照明時間を一気に長く(短く)する
    CO2の大量添加

◆結果を急ぎすぎない

    水槽の環境変化(例えば肥料を与える)がミズクサに影響を与える = 目に見えるような変化はずっと後にやってきます。焦りすぎは禁物!

◆引越しするときは真夏はさける(笑)

    ミズクサは全て抜いて、濡れた新聞紙にくるむ。
    生態パッキング用のビニールは行きつけのショップで相談するか、 自分で用意する場合はあらかじめ角を折ってテープで止めておく。
    種類の異なる魚を一緒にしない。
    エビの入れ物にはモスとかちぎった葉を入れておく。
    飼育水もできれば半分以上ポリタンク等を使って輸送しよう。
    濾過装置はそのままいじらずに運ぶ。
    セット後の温度合せは十分に気をつけよう。
    再セット後、濁るが水換えは避ける。翌日には澄みます。

メインタンクの一部



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